鄙乃里

地域から見た日本古代史

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

熊本地震から3年に思うこと

気まぐれ随想録『赤とんぼ』 熊本地震から3年に思うこと 4月14日で熊本地震から3年が経過した。先月は東日本大震災の8年だった。熊本市内や益城町もそうだが、同様に被害が大きかった南阿蘇村にも訪れたことがあったので、よそ事のようには感じられない…

湯の町エレジー

気まぐれ随想録『赤とんぼ』 湯の町エレジー 昭和で好きな懐メロにもいろいろあるが、歳のせいか、最近は「湯の町エレジー」をよく聴いている。有名な古賀メロディーで、多くの歌手がカバーしている。 若いころ少しギターを触ったのでなつかしさのせいもある…

もう一度見直そう倭国伝 ~志賀島の金印と倭奴国~

今回も前回の続きなので、分かりやすいように同じ史料を先に載せておきます。 ① 建武中元二年(57年)、倭奴國奉貢朝賀,使人自稱大夫,倭國之極南界也。光武賜 以印綬。[『後漢書』]② 安帝永初元年(107年)、倭國王帥升等献生口百六十人、願請見。 [『後漢…

もう一度見直そう倭国伝 ~倭國王帥升等の朝貢から卑弥呼の共立へ~

弥生時代後期から古墳時代の初め(2世紀~3世紀中頃)にかけての日本の姿を記した文献史料はわずかですが、中国の国史の中に登場します。 一般に「倭人伝」「倭国伝」「倭伝」などと呼ばれるこれらの史料のうち、とくに後漢と三国時代の文書は倭国や邪馬台…