鄙乃里

地域から見た日本古代史

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

蘇民将来と荒ぶる天神 ② ~牛頭天王~

牛頭天王(ごずてんのう)については、寛永11年(1934)に古本を書写した『祇園牛頭天王御縁起』に、浄瑠璃浄土の薬師如来が牛頭天王として垂迹したとある。 その起源は、古代インド神話によると世界の中心に須弥山(しゅみせん)があり、その中腹に豊穣国が…

蘇民将来と荒ぶる天神 ① ~武塔天神~

京都八坂神社の主祭神は明治の神仏分離令以後は素戔嗚尊、それ以前は牛頭天王と習合されていた。牛頭天王は疫病を司る神で、蘇民将来の説話がある。 しかし、牛頭天王以前は武塔(ぶとう)天神の名でも祀られていたという。 上記の三神は、一般には同一神と…

夜景と電波塔 北九州のシンボル 皿倉山

北九州市の八幡地区を代表する622.05mの皿倉山。山頂は見晴らしがよく送信所や無線基地の電波塔がたくさん建っています。 市街地から見た皿倉山 近くの帆柱山(488m)には神功皇后伝説もあるなど文化的・歴史的にも優れた景勝地で、市街地から近いため、夏の…

広島県が誇る内陸の渓谷美 三段峡

三段峡は広島県北西部の安芸太田町にある正面口から、北広島町聖湖(ひじりこ)までの、全長約16kmにわたる柴木川(しわきがわ)峡谷の総称とされます。途中に三段の滝があることから「三段峡」と呼ばれるのかな?と単純に推測していますが、国の特別名勝に…