三段峡は広島県北西部の安芸太田町にある正面口から、北広島町聖湖(ひじりこ)までの、全長約16kmにわたる柴木川(しわきがわ)峡谷の総称とされます。途中に三段の滝があることから「三段峡」と呼ばれるのかな?と単純に推測していますが、国の特別名勝に指定されています。
正面口を入ると峡谷沿いの右側に整備された細長い遊歩道がくねくねと、ずっと奥まで続いています。渓谷の風景に見飽きることはありませんが、この遊歩道は歩いても歩いても、いったいどこまで続くのかといった感じで、途中の三段の滝まででも相当な時間を要しました。
広島市内から車で出発しても、正面口到着までには、かなりの時間を費やしています。その上峡谷自体も長いですから、三段峡だけを目当てに行かないと、何かのついでに奥まで立ち寄ることは出来ません。また、帰りの時間も計算に入れるとなると、飯ごう炊飯などを楽しむ場合、日照時間の短い季節ではちょっと厳しいのかな…というのが感想です。
このあたりはほとんど陽が当たらず暗くて見づらいですが、渡し舟があって、向こう側へ抜けていったような記憶があります。滝との前後関係はよく覚えていません。後から調べるとどうも「猿飛」という岩のようです。猿が峡谷を飛び越えるぐらい間が狭いという意味で、それなら三段の滝よりも、こちらが先でしょう。
三段の滝まで行き、滝を見たあと、夏だったので安全な場所で泳ぎました。水が凍るほど冷たくてとても長くは浸かっておれず、早々に河原に上り焚き火で温まりました。現在は焚き火は禁止?かもしれませんね。周辺には大人が2,3人上がれるような大石が転がっていたので、その上で記念写真を撮っています。
岩の付近で飯ごうの昼食を済ませ、休憩してから、午後は早めに入り口まで戻りました。このときは夏でしたが、秋の紅葉はさぞきれいだろうと思います。
かなり疲れたですが、いい思い出にはなりました。