鄙乃里

地域から見た日本古代史

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

法隆寺の魅力

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 現在の法隆寺は斑鳩の里に1320年余の歴史を刻む木造建築で、境内は西院と東院に分けられます。 五重塔や金堂があるのが西院で、夢殿があるほうが東院です。東院は創建当時の斑鳩宮跡といわれ、西院は焼けた若草伽藍のあった斑鳩…

神武東征の旅4 橿原宮で即位・建国 

高島宮での準備が整い、『日本書紀』によると、いよいよ戊午の年春2月11日に高島宮を出発して、難波から河内へ進軍しました。 その途中、速吸門(はやすいのと)で椎根津彦(しいねつひこ)に出会って水先案内をさせたことが『古事記』に書かれています。こ…

神武東征の旅3 東征会議の高千穂宮 

『日本書紀』には若三毛野命(神武天皇)が45歳のときに兄弟や子どもたちに東征の話をしたこと。『古事記』にも高千穂宮で長兄の五瀬命と二人で東征の相談をしたことが書かれていますが、中味はそれだけで、この高千穂宮がどこの高千穂宮なのかまるで不明で…