鄙乃里

地域から見た日本古代史

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

芙美子の「帰郷」~もう一つのふるさと~

林芙美子は昭和前期を代表する作家の一人で、47歳で早世したが、多くの作品を世に出している。 昭和39年度のNHK連続テレビ小説『うず潮』は、林芙美子の半生を描いた現在の朝ドラで、女優の林美智子さんの代表作ともなった。 東宝・芸術座公演では森光子さん…

猿飛佐助と立川文庫を創った人々

最近の若い世代は別にしても、少し年配の人なら「猿飛佐助」を知らない人はまずいないだろう。かつて講談や漫画や映画の中で「真田十勇士」の一人として神出鬼没、大活躍をした甲賀流の忍者だ。師匠は忍術名人の戸沢白雲斎(とざわはくうんさい)。伊賀流の…

木村長門守重成

《 目 次 》

木村長門守重成~4

木村長門守重成~4 生きていく上で学問よりも武芸よりもだいじなものは、堪忍だぞ 明くる慶長20年(1615)いよいよ大坂夏の陣が始まった。 5月6日、白妙と最後の別れを交わした木村重成は、東大阪の若江(わかえ)の戦いに出陣した。緒戦は藤堂軍を打ち負…

木村長門守重成~3

木村長門守重成~3 生きていく上で学問よりも武芸よりもだいじなものは、堪忍だぞ 真野頼包(よりかね)も重成の思慮深さと人格とを認めて、白妙は重成の妻になった。しかしそのころ、すでに豊臣方と徳川方は不仲になっていた。重成のほうでも「自分は豊臣…