鄙乃里

地域から見た日本古代史

木村長門守重成

木村長門守重成~4

木村長門守重成~4 生きていく上で学問よりも武芸よりもだいじなものは、堪忍だぞ 明くる慶長20年(1615)いよいよ大坂夏の陣が始まった。 5月6日、白妙と最後の別れを交わした木村重成は、東大阪の若江(わかえ)の戦いに出陣した。緒戦は藤堂軍を打ち負…

木村長門守重成~3

木村長門守重成~3 生きていく上で学問よりも武芸よりもだいじなものは、堪忍だぞ 真野頼包(よりかね)も重成の思慮深さと人格とを認めて、白妙は重成の妻になった。しかしそのころ、すでに豊臣方と徳川方は不仲になっていた。重成のほうでも「自分は豊臣…

木村長門守重成~2

木村長門守重成~2 生きていく上で学問よりも武芸よりもだいじなものは、堪忍だぞ このように周囲からかわいがられ慕われる重成だったが、やはり世間には、それを妬(ねた)んで嫌がらせをする者もいたようである。 その男は知徳院源十郎という坊主で、自分…

木村長門守重成~1

木村長門守重成~1 生きていく上で学問よりも武芸よりもだいじなものは、堪忍だぞ 木村重成(きむらしげなり)は戦国時代の歴史に興味がある人ならたいてい知っていると思うが、そうでない人にはあまりなじみがないかもしれない。ただ先年、大河ドラマ『真…