宮崎県のえびの高原は前に書いているので、重複するところもありますが、今回は霧島市です。
霧島国立公園は鹿児島県・宮崎県にまたがる火山群を中心とした雄大な自然美で知られる景勝地で、古代の伝説や史跡に富み、麓の高原には豊富な温泉が湧き出しています。
現在は霧島錦江湾国立公園の一部になっています。
観光案内の略地図
現在の逆鉾(さかほこ)は頂上の岩に無造作に挿してあり、その周囲をチェーンで囲っているだけです。ちょっとした鳥居もありますが、一目でレプリカだと分かります。この写真のようにきっちりと柵で保護され、祠もあるような写真はウェブで調べても1枚も見つかりません。これもレプリカかもしれませんが、いつの時代の写真なんでしょうかね??
今の場所は(向かって)少し右上になるのかな…。いつ差し替えたものか?
霧島神宮社殿正面(当時の観光案内から)
霧島神宮は鹿児島県霧島市にある旧官幣大社で、最初は第29代欽明天皇の時代に高千穂峰と噴火口(御鉢)の中間(背門丘)に祀られていたといわれます。とはいっても、何を祀っていたかは不明です。
霧島神宮の鳥居と石段
三の鳥居と社殿
神社の由緒によると、御鉢噴火のため山上から高千穂河原に遷されたあと、何度かの変遷を経て、宮崎県の霧島東神社と別れ現在地に移動したらしく、その後も失火で焼けたりしているようです。
現在の社殿は、正徳5年(1715)に21代島津藩主の吉貴公により再建されたもので、すでに300年を経過し、国の重要文化財に指定されているとのこと。
拝殿から本殿へ(登りの廊下がありました)
主祭神は瓊瓊杵命(ににぎのみこと)。相殿には木花咲耶姫(このはなさくやひめ)ほか5柱を奉祭。
丸尾の滝
丸尾温泉の近くにある落差20メートルの滝。
丸尾温泉からも遠くない塩浸温泉(しおひたしおんせん)は、慶応2年に坂本龍馬とお龍夫妻が新婚旅行に来たところ。ここで龍馬は寺田屋事件の傷を癒やしたといわれます。
その際、高千穂峰に登り、二人で逆鉾を抜いてまた挿しておいたと龍馬の手紙にありますが、そのときの逆鉾には鉾先がなくて、柄の部分だけだったようです。
この逆鉾って、だれが、いつ何のために置いたのでしょうか? 聞いてみたいものですね。