鄙乃里

地域から見た日本古代史

オリーブと二十四の瞳 小豆島

 小豆島香川県に属する瀬戸内海の島で土庄町(とのしょうちょう)と小豆島町からなっています。人口は28,000人足らず。オリーブ製品のほかにも手延べソーメンなどの産業が知られています。
 高松港をはじめ岡山・関西方面からもそれぞれに船便があり、高松港からだと土庄港に着いたり、関西方面からだと坂手港に着いたりといろいろです。
 このときは高松港から関西汽船に乗ったので、土庄港に着きました。

 

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 双子浦 向こうは余島 手前は小豆島(あづきじま)

 余島弁天島、中余島、小余島、大余島からなり、1日2回の干潮時に四島が砂州の道でつながるんです。そこで潮干狩りが出来たそうです。砂州の道を歩いて小余島までは渡れますが、大余島は神戸YMCA指定のキャンプ場になっているので、無断立ち入りは出来ません。銀波浦(ぎんぱうら)からの干潮の道は、今はエンゼル・ロードと呼ばれて、小豆島でも人気の観光名所になっています。当時は四島全部をくるめて余島と称していました。


 

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平和の群像 

 小豆島出身の作家・壺井栄の小説「二十四の瞳」を木下恵介監督が映画化し、昭和29年に公開され、好評を博しました。

 銅像は土庄港に建てられていますが、ロケ地の岬の分教場は別の場所にあります。

 島の岬の分教場に始まる大石先生(高峰秀子主演)と12人の生徒たちの苦難と感動の物語です。

 若き日の高峰秀子さん演じる新米の大石先生の演技がとても新鮮で、感動したものです。




オリーブの園               お遍路

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  小豆島観光のパンフレットより

 オリーブは言わずと知れたオリーブ油の原料。地中海沿岸のスペインとイタリアが原産地で、明治41年に日本で初めて小豆島に移植され、成功しました。今では小豆島といえばオリーブです。

 島遍路は島四国ともいい、文字通り四国遍路の縮小版で、島内の霊場を歩いて巡ります。晴れた日に瀬戸内海を眺めながら海沿いの道をのんびり歩いてみるのもいいかもしれません。

 

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 (小豆島観光のパンフレットより

 人口5万人と書かれていますが、今では半減です。日本の人口は一極集中ばかりで地方はたいてい過疎化が進んでいます。小豆島に限りません。


 城ヶ島風景 

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 橘岬にある南風台の近くから撮りました。ここも干潮時には島とつながるんですよ。
 三浦半島にも歌で有名な城ヶ島がありますね。

 

f:id:verdawings:20210704235047j:plain銚子渓 お猿の国 

 寒霞渓へ向かう小豆島スカイラインにあり、瀬戸内海が一望できます。猿がたくさんいて餌付けでなついています。峡谷にいる野生の猿を飼い慣らしたものだそうです。    

                                          (小豆島観光のパンフレットより


 

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 銚子渓

 岩と樹木の渓谷があり、景観のいいところです。


 オリーブの歌

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       小豆島自動車株式会社 小豆島観光のパンフレットより 

 小豆島自動車株式会社は、現在は事業から撤退して、小豆島オリーブバスと小豆島交通に引き継がれているようです。

 撤退しても、自分たちの世代にとっては、楽しい思い出と夢を与えてくれたありがたい観光バスでした。

 ご存じでしょうが、その観光バスのガイドさんがよく歌っていたのが、このオリーブの歌です。

 オリーブの歌は服部良一氏の作曲で、二葉あき子さんコロンビアローズさんのレコードがあります。

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 郷愁あふれる歌詞と明るいメロディで、私の場合は、二葉あき子さんでもコロンビア・ローズさんの歌でもなく、バスガイドさんの歌でしたが。


 小豆島は島全体が観光名所で、気候温暖、見所いっぱいです。

 今はフェリーで行くと便利ですね。島内にもレンターカーやレンタサイクルがあります。
ゆっくりするなら自転車でもいいし、小豆島交通の定期観光バスや「小豆島オリーブ路線バス」の一日フリー乗車券でも楽しいだろうと思いますよ。


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  (小豆島自動車株式会社 小豆島観光のパンフレットより )   ※拡大可  


 コロナが終息したらね。

 

 


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