絵 暦 随 想
平戸ツツジの休憩所
緑のトンネルを抜けてさらに川下に行くと、平戸ツツジの植え込みがあります。
その中央に今風の吾妻屋といった感じの休憩所が設置されていて、さながら、川沿いにある小庭園といったところでしょうか。
もっとも、花はもう咲き終わっていて、この写真は数年前の5月6日に撮ったものです。大型連休ごろまでは、こんな風に満開に咲き競っています。
そもそも平戸ツツジの発祥は、日本が鎖国政策をとる以前に、長崎県の平戸島で南蛮貿易を行っていたことと関係があります。
そのころ、人や物とともに各地のツツジが平戸に持ち込まれました。それが武家屋敷などで自然交配したものが、現在の平戸ツツジの始まりだといわれています。
知られている品種は「オオムラサキ」や、その枝変わりの「曙」といったところですが、ほかにも200品種以上があるそうです。
白い花もあって、この植え込みでもいろいろな色が混じり合って咲いています。
途中には、このような場所もありました。
でも残念ながら、今年はもう咲き終わってしまい、梅雨入りまでが剪定作業の本番になります。
菊作り菊見るときは陰の人
花を楽しむのはいいですが、咲き終わったあと管理するほうはたいへんですね。それでも最近では刈り込みバサミとは違って、ヘッジトリマーとかいう鋸のような道具で簡単に散髪してしまいますから、以前よりはかなり楽かもしれませんが…バリカン刈りだと、どうしても花付きがむらになってしまいますよね。枝も枯れ込むことが多いです。
こんなところもありました。
また元の道を戻ってみましょう。