鄙乃里

地域から見た日本古代史

一期一会 ブラシの木

ふれあい散歩道


   一期一会 ブラシの木



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 新しくできた町の芝生の中に紅い松葉のような花が咲いていた。この界隈では、ブラシの木なんてあまり見かけたことがない。まだ植えて間もない若木で、花は一個しか咲いていなかったけれど、「これは、珍しいなァ」と思って撮ってみた。


 しかし、ブラシの木は自動でピント合わせをするのが難しいんだよね。花が細すぎて。葉とか枝に合わせればいいけど、それでは面白くない。マニュアルで合わせられればいいのだが、歳で視力が悪いから出来ないんだ。


 最初のピントは後ろの建物に合っていた。それから露出補正をするか、スポット測光にしないと、建物が白いから花が暗く写ってしまうよ。

 でも2コマ撮ると1コマが合っていた。考えながら撮ると面白いけど、時間はかかるね。


 初めての町へ行くと、いろいろと変わったものが目について楽しい。その土地の人には当たり前のものでも、旅人の目で見ると違うんだよね。地べたにうずくまって写真を撮っていると、「なんだ、こんなものを撮って」と思われるかもしれないけど。自分が楽しければ、それでいいんじゃない? 迷惑をかけなければいいんだ。

 ブラシの木の花も、人がどう思うかなんて、考えながら咲いていないと思うよ。


(2020年12月31日の記事です)