鄙乃里

地域から見た日本古代史

すいすい花の細道

 気まぐれ随想録『赤とんぼ』


  すいすい花の細道



  ムラサキカタバミ


 検索サイトで「スイスイバナ」を
検索するとウツボグサが出てきて、「すいすい花で検索すると「ムラサキカタバミが出てくる検索エンジンってどうなっているのか…ちんぷんかんぷんだが、自分が子供のころは、このムラサキカタバミを「すいすい花」と呼んでいた。


 祖父母の町内の通りから河原の土手に向かう小道の石垣の下に、このムラサキカタバミの大きな花が群生していて、細い茎を抜いて吸うと酸っぱいので「すいすい花」と呼んだように思う。


 その細道へ入る角は遊び仲間の家の別宅で、彼のおばあさんが小さな新しい菓子店を始めていて、一度泊めてもらったことがある。でも、幼いころなので、商品の菓子など買える金は当然持っていない。そんなこともあって、二人ですいすい花を吸っていたのかもしれない。

 

 

 「すいすい花」の呼び名は、酸っぱいから「すいすい」なのか、茎を吸うから「すいすい」なのか、実際のところは…よく知らない。食べるものがないので、おやつ代わりに吸っていただけのことである。


 ところが
最近、ネットで調べると「食べ過ぎると有害!」などと、怖ろしげなことが書いてあった。


 食べるといっても甘酸っぱいだけで、そんなにおいしいものではなかったが、なんとなく
自然の懐かしい風味が感じられた

 道傍のどこにでも咲いている花なので、今でも見かけると、幼いころに遊び友だちと抜き取ってはよく吸っていたことを思い出す。

 そして「ああ。それで、昔から頭がわるいんだな」と…自分なりに都合良く納得している昨今である。
 たぶん、4、5歳か…もう少し年長のころの話だったろうか。

 あの時の友だちは、今どうしているだろう。