ふれあい散歩道
夕桜(ゆうざくら)
敷島の大和心をひと問はば
朝日ににほふ山桜花 (本居宣長)
「(あなたにとっての)大和心とはどのようなものですか?」と人からもし問われたら、「朝日の中で咲き薫っている山桜の花のようなもの」と答えたいですね…とか。いいですね。
でも、本居宣長は山桜が好きだったから、それを好きな大和心と結びつけただけで、別に深い意味はないらしいんです。散華とか、潔いとか、まったく関係ない。むしろ、その逆。生きているいのちのかがやきが感じられるから。しいていえば、清明心かな。
でも、夕日に照らされている桜の花もなかなか乙なものですよ。
で、その場合は、
敷島の大和心をひと問はば
夕日にそまる里桜花
ぐるっと回れば、朝日だって夕日に、夕日だって朝日になりますからね。