一期一会の詩文集 『飛行機雲』
ある独居老人の憂鬱
朝になると目が覚める
まだ生きとる
今日はあれやって 明日はあれ
いやだなあ!
もう朝の遅い陽が窓から差し込んでるじゃないか
(ぐずぐず ぐずぐず)
仕方がない 起きよう
ソファーで ちょっと休んでから
しまった! また30分眠ってしまった
あ~あ どんくさい!
外に出て 朝の陽を浴びてみよう
うわ~ こりゃいかん
暑い 熱中症になるぞ
(また 家の中へ入り込む)
今日の予定はやめだ 取り止め
明日も出来んぞ
もう来年、来年 来年だ
朝食が済むと 昼になる
昼が来たら 夕方は近い
TVを少し観て また床に就く
朝になったら 目が覚める
やっぱり 生きとるか
いやだなあ!

このまま晩まで寝てても どこが違う?
あしたも 一年先も同じことだろ
陽が差してくるから 仕方がない
起きてるだけだ
毎日 ぶつぶつこぼしながら
な~んにもできていない 高齢者
起きると つらいことはあっても
希望も 体力もない 高齢者
え??
元気な お年寄り?
そんな人間 どこにいる!?
動ける年寄りなんて
高齢者じゃないだろ?
あれは … あれは
宇宙人
イラストはJustSystems製品
* 以前の記事を若干補正して再掲載しています
元気なお年寄りはみな、何かすごいことをやっていますね。
やっぱり、宇宙人だ――。