鄙乃里

地域から見た日本古代史

鯉のぼりの歌

 絵 暦 随 想     

 

  鯉のぼりの歌

 

 
 鯉のぼりの歌で知っている曲は3つ。

  屋根より高い鯉のぼり

 これは幼稚園のときに覚えた。

  甍の波と雲の波

 これは小学生のときに覚えた。

  柱のきずはおととしの

 これはこどものときに、家などで自然に覚えた。
 (鯉のぼりの歌とはいえないが、端午の節句の歌だ)


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 こども時代の鯉のぼりは、みんな和紙製だったから、雨が降りそうになるとすぐに下ろしていた。矢車に吹き流し。親は朝晩の上げ下げも大変だ。風が強いと体ごと綱ごと引き回される。もっとも、そんな大きな鯉のぼりは大きな家の農家のものなので、自分はただ見上げて楽しませてもらっただけである。

 初夏の風に勢いよく泳ぐ鯉のぼり。
 昭和の子どもにとって、5月は実にたのしい季節だった。
 もちろん、いまの子らにとってもそうだろう。

 たとえスポーツや、ゲームや、スマホなどと、いろいろあるにしても。