鄙乃里

地域から見た日本古代史

ちょっと気になるあの日の単写真 ④ 太鼓橋

 太鼓橋を渡って幸せになろう 太宰府天満宮

 まあ、そんなこともないのでしょうが、皆さんずいぶん集まって渡っていますね。みんな渡っているし、名所だし、せっかく太宰府天満宮へ来たからには記念に渡っておかないと…といったところでしょうか。今なら自撮りする撮影スポットかもしれません。写真はモノクロですが、実際は朱塗りの橋です。

 2月の梅まつりの日だったので、まだコートを着ている人が多くラフな服装ではありませんが、上着にしても戦後のような着古しではなくて、どなたもよそ行きの服装をしています。

 トランジスタラジオが発売されたり、テレビが買えたり、「貧乏人は麦飯を食え」の時代から「所得倍増計画」の高度経済成長期に入っていたので、皆さん衣装にも少しずつゆとりが出てきたのでしょう。初めに苦労して太鼓橋を上がると、あとは少し楽が待っているように、何となく未来に向かって希望が感じられていた時代でしょうか。 

 

 太宰府天満宮には秋と春の2度行っていますが、もう長い間ご無沙汰中。その後は防府天満宮湯島天神でお参りしました。とはいっても、かなり前のこと。今ではこんな風景はなくなって境内もきれいに整備されているのでしょうね。写真を見ていると色々なことを思い出して楽しいものです。

 観光地はいつも、ささやかな楽しみや、くつろぎや、新しい刺激を求める人々でいっぱい。

 時代は違っても、みんな同じように考えながら、幸せを求めて生きているのでしょうか…。