鄙乃里

地域から見た日本古代史

14しか見えないのはなぜ? 竜安寺石庭


 金閣寺から「きぬかけの道」をまっすぐ行くと竜安寺(りょうあんじ)です。今はたいてい龍安寺と書いています。


 竜安寺の説明によると、宝徳二年(1450)室町幕府管領職であった細川勝元が創建し、その子政元が再興したが、寛政9年(1797)に火災で焼失。現在の方丈は塔頭「西源院」の方丈を移築したもの――と書いてありました。

 平安後期の公卿、藤原実能ふじわらさねよしの山荘に仏殿を造って徳大寺と称していたものを、細川勝元譲り受けて禅院としたらしいです。

 

 石 庭(虎の子渡し) 

 有名な竜安寺石庭は、この方丈の南庭になります。白砂の中に15個の石があり、1個は常に見えないと言われますが、数えてまではみませんでした。

f:id:verdawings:20210615212613j:plain

 14しか見えないのは、15個全部見せるとそれで満足して、それ以上に修行しないからだ…とか。
 ほんとかな? (^^)

 枯山水の石庭の鑑賞の仕方は、あまり考えすぎてもよくなく、かといって、○会議員のように居眠りしていてもいけない。
 時間も何も気にしないで、ゆったり縁側に座って、観照しているのがいいのかも?

 この庭は囲みの土塀がいいんですよね。塀がなかったら、ただの河原と変わらない?? (^^)/


 方丈の襖絵

 石庭に向かって広縁があり、広縁の奥に部屋があって、寺の名にふさわしい竜の襖絵が描かれていました。皐月鶴翁(さつきかくおう)作とのことです。

f:id:verdawings:20210615214357j:plain
 方丈の襖絵 1  皐月鶴翁は明治から昭和にかけての南画家 富岡鉄斎に師事した

 そこに元は狩野派の襖絵があったが、お寺が困窮して売った。

 でも、この「龍の図」の墨絵も、なかなか迫力がありますよ。

 

f:id:verdawings:20210615214756j:plain
 方丈の襖絵 2 

 そういえば、修学旅行でも来たのだったかな…。竜安寺

 その時は興味本位で、みんなで石を数えたかも。

 




 

f:id:verdawings:20210615221241j:plain