鄙乃里

地域から見た日本古代史

東山界隈を歩く 京都

  東山三六峰草木も眠る丑三つ時、突如起こる剣劇の響き!

 活弁の時代劇で有名な台詞。子供のころに何遍も聞いたことがあり、チャンバラごっこをするときにも、みんな口癖のように真似ていました。維新前夜の尊皇・佐幕の時代劇でしょう。

 京を流れる鴨川の東側一帯は東山地区と呼ばれて、有名な寺社が目白押しです。

 今回は、その東山地区の寺社点描を、少しだけ。

 

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  八坂神社の石鳥居

 八坂神社南楼門前の大きな石の鳥居は、正保3年の建立で、国指定の重要文化財

 現在でもほとんど変わっていません。変わらないのも、また感動! 

 

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  平安神宮

 平安神宮平安京遷都1100年を記念して、明治28年に創建されました。

 修学旅行の定番コースで、朱塗りの大極殿が美しいですね(白黒だけど)。向こうの建物は白虎楼でしょうか。

 

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  永観堂

 浄土宗西山禅林寺派の総本山。禅林寺の通称を永観堂といいます。永観は「中興の祖」の名前だそうです。京都でもとくに紅葉の美しい寺として有名で、上に多宝塔があります。

 

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  南禅寺の三門

 三門と書きます。寛永5年(1628)藤堂高虎が再建・寄進したといわれています。
 石川五右衛門がここに棲んで「絶景!」と言ったという伝説がありますが、それ以前の三門は文安4年(1447)
に焼失していたそうなので、それだと五右衛門の時代に、この門はなかったはずなんですけどね?? 絶景には間違いないのですが…。

 名物・奥丹の湯豆腐もしっかりとごちそうになりました。

 

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  銀閣

 慈照寺の椿の生垣。両側に見上げるほど高いです。

 

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  国宝・観音堂銀閣)    別の観光バスでもらった当寺の絵はがき

 慈照寺金閣寺とともに臨済宗相国寺塔頭(たっちゅう)寺院で、室町幕府八代将軍足利義政による創建です。寺院名は義政の法名「慈照院」に因んでいます。

 足利義政あまり政治向きのことが好きじゃなかったようですね。遊興や風流のほうが性に合っていたのでしょう。それはいいのですが、でも、混乱を放置しての隠居は、応仁の乱を考えると、ちょっと無責任な感じも…。

 

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 ちょうど時代祭の行列に出くわしたので、10月22日だったのでしょうか?
 

 
 周辺には、ほかにも三十三間堂清水寺知恩院、青蓮院などありますね。

 東山界隈は狭い範囲に見所がぎっしりといった感じで、秋には大勢の修学旅行生でにぎわっています。
 近くに円山公園や哲学の小径もあって散策には楽しいところでした。

 この辺りの喫茶店のマッチを記念にいろいろ集めていたのですが、もうずいぶん前に捨ててしまいました。

 もう、マッチの時代じゃないですよね。

 


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