鄙乃里

地域から見た日本古代史

天台宗延暦寺を訪ねて 比叡山

 滋賀県の大津方面から比叡山へ行くには、京阪電鉄で坂本まで行き、坂本ケーブル延暦寺へ上がります。

 京都方面からだと、出町柳駅から叡山電鉄八瀬比叡山口まで行き、叡山ケーブルとロープウェイを乗り継いで山上駅まで上がります。そのあとはバスまたは徒歩で延暦寺に向かいます。

 ほかにも京都駅からバスが直行しているし、もちろん自家用車でも行きます。

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 このときは京都から行き、山上駅から延暦寺まで歩きましたが、徒歩の場合は30分ぐらいかかる上に、山間の道は人影も少なく薄暗いところもあったりするので、一人歩きは止めておいたほうが無難かと。バスがいいと思います。


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 山上駅の待合所(展望台)

 見晴らしがよかったです。営業はしていないが、建物は今も残っているらしい。

 

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 待合所の外の展望台

 有料望遠鏡が何台か設置されていました。

 

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 展望台(下から)

 最上階の丸い部分が、回転式の展望台だったように思います。



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 延暦寺 阿弥陀堂

 阿弥陀堂には全国信徒の霊が安置されています。 


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 延暦寺 大講堂

 僧侶等が学問・修練をするところです。



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 根本中堂

 延暦寺の中心的建物で、寛永19年(1642)の再建といわれ、内陣の本尊は薬師如来

 「消えずの法燈」は伝教大師最澄)が点してから1200年間、消えることなく燃え続けているそうです。

怨みを以て怨みに報ゆれば怨み止まず、
徳を以て怨みに報ゆれば怨みたちまち尽く
長夜(じょうや)の夢裏(むり)の事(こと)を恨む莫(なか)れ、
法性真如(ほっしょうしんにょ)の境(さかい)を信ずべし。

              (『伝述一心戒文』巻上)

 別当大師光定著の『伝述一心戒文』の中にある伝教大師の言葉ですが、現代にも当てはまるものがあるのではないでしょうか。執着心の強い生身の人間にはなかなか難しいことですが、より大きな世界を識ることで、超克することができるものと思います。

 伝教大師の言葉ではありますが、前半部分の教えは仏典にも似た言葉があります。

 ※ 別当大師光定は最澄の弟子で、最澄の入寂後、比叡山大乗戒壇の設立に尽力しました。『伝述一心戒文(でんじゅついっしんかいもん)』は、その経過や真意と、宗祖最澄の言葉を編集した書物で、三巻から成っています。


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 琵琶湖 水上飛行機

 比叡山には京都から行き、延暦寺東塔を観た後は坂本へ下って、それから琵琶湖胖の浜大津あたりに出たように思われます。琵琶湖は広々として気持ちがよかったですね。

 さすが「鳰の海」です!

 

 


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